新潟動物ネットワーク  
No.176



N D Nとの出会いと活動を始めて



私がNDNを知ったのは、家でTNR(ノラ猫の捕獲、手術、リリース)を始めた事がきっかけです。

もともと我が家では保護施設から譲り受けた2匹の猫を飼っていましたが、そのうちの1匹ごま(現在3歳雌)に重い心臓病がある事がわかりました。
麻酔をかけると命に関わるリスクがある為、避妊手術ができません。完全室内飼いなので妊娠の恐れは無いものの2、3ヶ月に1度発情期がやってくると大きな声で「ニャオーン、ニャオーン」と雄を呼びます。
外に漏れ聞こえた声に誘われて時々雄のノラ猫がやってくるようになりました。
そこでひとあし早くTNRを始めた友人に相談し、NDNを知ったのです。
捕獲器の使い方や補助金のしくみなどを教えてもらい、とりあえず初めての猫イチローのTNRに成功しました。
その後ジロー、サブロー、シローまで計4匹の捕獲でNDNにお世話になりました。
いつまでもなつかなかったシローだけノラの世界に帰って行きましたが、完全に家に居着いてしまったイチローとサブローは運よく優しい里親さんに巡り合い、今では幸せな飼い猫になりました。そしてジローはうちの末っ子として私達を和ませてくれています。



イチロー


サブロー

ジロー


シロー

それから間もなく声をかけていただき、NDNのスタッフとして活動を始めたのが昨年の12月になります。
活動を始めてまず思ったのが、ノラ猫、多頭飼育崩壊などとにかく猫の相談が沢山あることでした。他のスタッフさんの受けた相談内容、活動内容がメールで送られて来るのですが、メールの多さに圧倒されたのを覚えています。
今私達が関わっている地域も沢山のノラ猫がいて仔猫も産まれています。
仔猫は保護して譲渡会で里親探し、大人猫はTNRが基本ですが、糞尿の被害を理由にノラ猫を保健所などに連れて行って欲しいと訴えて来られる方も少なくありません。
保健所に連れて行くことは出来ない事、TNRの説明をし、その後は限りある命を見守って欲しいとお願いすることも大切な仕事です。

活動を通して感じたのは、ノラ猫の問題は猫の問題ではなく人が大きな原因だということでした。
ただ可哀想とエサやりをする人、世話をしきれないくらい沢山飼う人、猫を怒鳴ったりして排除しようとする人、猫は可哀想だけど周りの人の目が気になって何もできずにいる人、私もそうでしたが、動物は好きだけど何をしていいのかわからない人。
動物愛護の考え方は人それぞれですし、考え方を押し付けるわけにもいきません。根気よく丁寧な説明が必要なのは解っていますが、なかなか私には難しく、正直なんだか悶々とした気分になることもあります。
そんな時は他のスタッフさんに話を聞いてもらって、解消しています。

残念ながら猫からのお礼はありませんが、活動していくうちに、ねぎらいの言葉をかけていただいたり、協力してくれる方が増えたりするのは嬉しい事です。
そして保護してめでたく譲渡になり幸せになった猫達の話を聞くと、最初に保護施設を訪れた時に思った「ノラ猫の為に何かしたい」という夢みたいなものが、少し叶ったような気がするのです。

まだ不慣れであたふたと活動していますが、これからも不幸な犬、猫、他の動物達が少しでも減りますように微力ながら頑張っていきたいと思います。

うちの猫たち

新潟動物ネットワーク/譲渡会・物販チーム
桐生 小織
平成30年10月1日掲載

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