新潟動物ネットワーク  
No.156


猫の名は。


私が初めて猫を飼ったのは小学2年生の時である。

自宅の前を歩くのら猫があまりにお腹をすかせているように見えたので、家にあった牛乳を与えたところ毎日来るようになった。

飼っていい?と父に聞くと、すかさず父が「タマ」と呼んだのである。

おそらく日曜日に見た「サザエさん」に影響されたのだろう。
名前をつけるのを楽しみにしていた私にはショックな出来事であったのを今でも覚えている。


私が初めて犬を飼ったのは小学4年生の時である。

初めて父に映画館に連れて行ってもらった帰りに、父の友人宅で子犬が産まれたというので1匹もらうことになった。

4匹いた子犬の中から私が1匹を選んだ瞬間、すかさず父が「タロ」と呼んだのである。

おそらくさっき見た「南極物語」に影響されたのだろう。

名前をつけるのを楽しみにしていた私にはショックな出来事ではあったが、きっとタロかジロだろうなと思ったのを今でも覚えている。


それからしばらく動物とは縁のない生活をしていたが、2年前に彼女が猫を飼うと言い出し、ふらっと行ったペットショップでみたアメリカンショートヘアーの子猫を見た瞬間、すかさず私は「ミギー」と呼んでいた。

先日見た映画「寄生獣」に影響されたのだろう。

確実に私にも父の血が流れているのを感じた瞬間であった。


その後NDNに出会い、恥ずかしながらこの時はじめて「殺処分」という悲しい現状があることを知った。

保護されることもなく、家族に迎えられることもなく、人知れずこの世からいなくなっていく小さな命があることを。


名前がつくというだけでも幸せなことである。

少しでも多くの命に名前をつけてあげたいと思い、一時保護を始めた。

どんな猫でも運命を感じて喜んでくれる飼い主がいる。

仮譲渡が終わって最後に会いに行くのはなんとも言えない気持ちになるが、すでに別の名前で呼ばれている猫を見ると素直に良かったなと思える。


先日観た現在大ヒットしてる映画「君の名は。」

影響された私は猫バージョンのキャッチコピーを考えてみた。


「出会うことのない猫との出逢い。保護者と里親の奇跡の物語が、いま動き出す。」


うん、なかなかいい映画になりそうである。


左:保護猫 茶々丸 右:飼い猫 クロベエ


保護猫 ちょも


保護猫 ごま


上:保護猫 まめ 下:飼い猫 ミギー

新潟動物ネットワーク/猫班
村上 秀樹
平成29年1月1日掲載


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