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新潟動物ネットワーク No.254 |
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限界という現実 |
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2020年秋、野良猫だった一匹のギジトラを家族に迎えた。 猫の知識は「ゼロ」‼️ 食事、トイレ、病気、好きな事、嫌いな事、そもそも猫とはどういう生き物なのか?調べ勉強した。 言葉を話さない生き物が、これ程までに愛おしく思える事に驚いた。 猫と一緒に暮らすようになると外の野良猫が気になって仕方がない。ご飯は?寝床は?せめて自分の家に辿り着いた野良猫は何とかしようと思い、捕獲機を購入。準備はOK。 やって来る野良猫を保護しては病院へ走るを繰り返し,気が付けば9匹を保護(内2匹は耳カット済みだった)その内の2匹は優しい里親様の元で幸せに暮らしている。 |
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現在7匹の保護猫と暮らしているが、みんな可愛い大切な家族。 だが、これ以上自分一人の力では金銭的に限界だった。 不妊手術費用、ウイルス検査、健康診断、ワクチン等、1匹にかかる初期費用は片手で収まらず行き詰まった。これが現実なのだと思いしられた。 一般的な所へ相談するが餌をやらなければ来なくなる、という回答ばかり。 私が餌をやならくても、他へ行って餌を上げる人が居れば同じ事。 何の解決にもならない。 外で生きている猫も自分の意志で野良猫になった訳では無い、という事は皆んな分かっているはず。それなのに、どうしてその先の解決方法へ辿り着けないのか?人も動物も弱い者、傷ついた者達が置き去りにされ、見ない事にされる社会ではいけないはず。 助けてと言えない者達へ手を差し伸べる事の出来る世の中であって欲しい。 そんな思いから新潟動物ネットワークの扉を叩き今、活動をしている。 日々、動物達の為に活動をして来たスタッフには、「尊敬」の言葉しか見つからない。 このような活動をもっともっと多くの人達に知ってもらい、一人では限界でも誰かに助けを求める勇気があれば、きっと手を差し伸べてくれる人がいるはずです。その勇気が、物言えぬ者たちを飢え、痛み、恐怖から救えるはずと信じてこれからも活動を続けて行きたい。 |
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2025年3月1日 新潟動物ネットワーク 猫班スタッフ 木村幸江 |
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